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繊維加工・仕上げ

仕上げ加工・検査基準


(概要)
当社においては、現在、殆ど全ての素材に対応した、テンターによる、生地の幅と長さのセット加工を行っております。お客様の求める風合い、生地の表情も多様化し、各種仕上げテクニックが行使出来る反面、お客様の理解不足あるいは伝達不足から、様々なトラブルが発生する可能性も大きいのです。現在その対策として、様々なシステム的対応を施しておりますが、お客様各位には、当社の仕上げ加工システムをご理解頂く事がトラブルを未然に防ぎ、より良い製品をより速くお届けする事につながりますので、是非ともこの説明書をご一読頂きたいと思います。なお、ご不明点につきましては個別にご説明させて頂きますので当社までご連絡願います。


当社では幾つもの仕上げ加工に対応しています。以下流れに沿って説明します。

(1)開反 乾燥の前または後で行います。丸メリヤスを縦方向に切開し、ロール巻きを可能にします。
2) パディング 生地によってはシワを取ったり樹脂加工をする為にパディングマングルを通します。生地のシワが取れる反面テンションが掛り生地が伸びる傾向にあります。

3) 乾燥 テンターで直接乾燥する場合もありますが事前にタンブラー乾燥、自然乾燥など各種乾燥方法があります。乾燥方法で風合いの殆どが決まります。

タンブラー乾燥
コインランドリーのようにドラムで布を回しながら熱風で乾燥します。
揉み効果により縮みかたが大きくふっくらとした風合いが得られます。


自然乾燥
製品や反物を一般家庭と同じく物干し竿で干します。
ただし、工場では80℃から100℃の熱風を当てて約1時間で乾かすことが出来ます。
タンブラーに比べると縮み方は少ない一方自然な風合いが得られます。
4) セット テンターの室内で布の上下から熱風を吹き付けセットを行います。1.5mの長さの部屋12室の個別の温度・風量を電子制御しております。

生地投入部


ガミング風景


運転席


布出口

※ 以上各種の方法を組み合わせて、仕上げ加工を行います。
シワを取るまたは残す。ボリューム感が必要・不要。採算上長さが欲しい。品質確保の為に目付を付けて欲しい。などなどお客様の個別のご要望に応じ各種仕上げ方法で対応します。





検反巻取機において、傾斜検反台上を移動する生地を2名以上の目視にて検反を行います。テンションは巻き取りシワが出来ない範囲で緩く巻ける様にセットします。欠点項目を発見した場合は、布端に赤テープの欠点警告を行ない、データベースに記録します。
 検反巻取機において検査台上で長さを測定しこれを「実測長」とします。生地によってあらかじめ定められた係数(%)だけの「余尺」を「実測長」より差し引いたものを「純長」とします。(伸びやすい布ほど余尺の係数が大きくなります)
重量については紙菅と包装ビニールの重さを差し引いた「生地本体だけの重量」を表示します。
   欠点項目は「糸節」「糸切」「針折」「飛込」「横段」「胴切」「穴」「汚れ」「色シミ」の9項に分類し、それ以外の欠点や異常については「他」で処理します。
(大きさの微小なもの、目立ち難いものに関しては御得意先様より事前に警告を頂いた場合にのみ対応します。限界事例については関係者で協議して決めます。)
 S引きについては表の通りとし、「総長」よりS引き長さを引いたものを「純長」とします。(ただし20cm四方以内にどんな種類の欠点が何個あっても1点で数えます。その場合は欠点の中で一番高いポイントの欠点で数えます)
 ※また当社では「生地を巻きながら検反」をしているので、見落としも多少はあります。予めご了承下さい。

欠点名称内容罰点S引き原因
糸節ネップ・糸ムラを含む-1点-10cm糸屋
糸汚糸自体に汚れ・異物混入などのあるもの-1点-10cm糸屋
飛込異色糸及び多色のゴミなど混入-1点-10cm織編
糸切横方向の網キズ・網欠陥-1点-10cm織編
針折縦方向の網キズ・網欠陥-1点-20cm織編
製織製編時穴-1点-20cm織編
胴切布の継ぎ目-1点-20cm織編
横段部分的にカウント出来るもの。全体的なものは別扱い。-1点-40cm織編
シミ汚れ加工汚れ・加工シミなど(但し「元汚れ」は除く)-1点-20cm東京和晒
上記検査項目に属さないもの
(元汚れ、ムラ・編スジ・織スジ・キオレ・耳不良プリントミス・その他等)のうち部分的に存在するもの。
-1点-20cmケースバイケース


 原則的に欠点に関して、その種類と数の表示を行い、当社での格付けは行ないません。ただし御得意様及び関係各位と相談の上、その指示に基づいて点数による格つけを行う場合もあります。(例:罰点10点以上B反など)

 斜行・弓成り・部分湾曲・蛇行等については、3%以内を概ね目標とします。
 詳細については諸々の生地の特性を鑑み、御得意先様及び関係各位と協議の上合意に基ずいて加工を進行します。

 新規開発商品については、基本的に1反を試験的に先行加工後、各種検査を実施してその結果を御得意先様及び関係各位で確認後、現物反の加工を進行します。

 以上の検査結果情報については、生地の長さ・重量・欠点情報・縮率等性状に関わる情報等は基本的に当社データベースに記録保存します。 『出荷明細書』で御得意先(請求先)には基本的に全ての情報を公開するが、その先の関係各位への情報公開および、その責任については各御得意先に委ねます。
 各御得意先が当社から得た情報を隠匿あるいは改変して、取引を進行した場合に発生するトラブルについては当社はその責を負えません。

 加工条件ならびに検査基準が不明あるいは説明不十分な際には、「加工問い合わせ書」を発行し、御得意先及び関係各位の確認または指示を頂きます。
 確認・指示を頂くまでは、全ての加工は保留(進行中止)します。尚、加工問い合わせ書の書式については(書式-3)の通りとします。

検査時において初めて重大な欠点及び異常が発見された場合「加工報告書」を御得意先様に発行します。御得意先様は関係各位と内容を確認して、対応策を当社に指示して頂きます。
確認・指示を頂くまでは、出荷等全ての手続きを保留(進行中止)させて頂きます。
尚、加工報告書・確認書の書式については(書式-4)の通りとする。





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